県立横浜清陵高校(田中顯治校長)写真部の3年生3人が7月下旬から8月上旬に北海道で行われた全国高等学校写真選手権大会「写真甲子園」で準優勝に輝いた。
「甲子園」は全国の高校写真部などから、共同制作による作品を募集。審査を行い、全国11ブロックから優秀校などを選出。選ばれた学校が北海道に集まり、同一条件、テーマに沿った写真を撮って、写真家らが評価するもの。
今年は513校が参加。神奈川、千葉、山梨の南関東ブロックからは41校がエントリー。同校は6月のブロック審査で5校の中から代表に選ばれなかったが、代表を逃した中から全国で3校だけ選ばれる「選抜枠」に入り、19校が進む本戦への出場権を得た。同校の本戦出場は昨年に続いて2回目。
本戦に進んだのは、鈴木茉凛さん、小林璃代子さん、長谷部綾乃さんの3人。7月下旬に顧問の池田玲教諭とともに北海道に入った。小林さんは「みんなが撮らないものを撮りたい」とまちの中の”意外な発見”を大切にした。
モノクロで実力発揮
撮影は3日間。初日のテーマは「色」。鮮やかな色の野菜や虫を撮り、既定の8枚を提出。しかし、審査委員長の写真家・立木義浩さんからは「もっと大きなスケールで撮ってほしい」と厳しい評価だった。2日目は「光」がテーマ。この日はモノクロで提出することが条件で、日ごろからモノクロ撮影を中心にする3人にとって、実力を発揮する舞台となった。前日は辛口だった審査委員からも「世界観が出ている」と高評価を得た。最終日はフリーテーマ。まちの中で見つけた風景や見過ごしがちな場所をすべてモノクロで収めた。
結果は和歌山県の学校に次ぐ準優勝。鈴木さんは「自分たちが撮りたいものは撮れたので、それが評価されて嬉しかった」と話す。池田教諭は「面白いものを見つけたり、人との関わり方、コミュニケーション力がある」と3人を評価する。
将来について、長谷部さんは「撮った写真を加工してみたい」と卒業後も写真と関係する活動を続けたいという。
「甲子園」での写真や同部の作品は9月22日に同校である文化祭「清陵祭」で展示される予定。
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