南区版 掲載号:2019年1月17日号 エリアトップへ

乳児用液体ミルク解禁へ 鶴見区の主婦、国動かす

社会

掲載号:2019年1月17日号

  • LINE
  • hatena
外国製商品を手にする末永さん
外国製商品を手にする末永さん

 欧米では広く流通している乳児用液体ミルクの日本での販売が今年春に始まる。鶴見区の一人の主婦が有用性を訴える活動を続けたことで国やメーカーが動き、解禁につながった。この主婦は「液体ミルクの存在を多くの人に知ってほしい」と願っている。

     ◇

 液体ミルクは牛乳などが原料で栄養成分が調整済みのもの。紙パックなどから哺乳瓶に移したり、使い捨ての乳首を通して乳児に与える。欧米では粉ミルクとともに選択肢の一つになっている。粉ミルクのようにお湯で溶かした後に冷ますといった手間は不要で、常温保存が可能。WHO(世界保健機関)は粉ミルク作りの際に菌が混入する可能性を考え、災害時や感染リスクが高い状況では液体ミルクの使用を推奨している。

 しかし、日本では食品衛生法に関する省令が粉ミルクを想定したものだけで、これまで、液体ミルクの国内製造・販売ができなかった。

災害時利用に期待

 鶴見区の主婦・末永恵理さんは、2014年に娘を出産した後、授乳の苦労から液体ミルクの存在を知る。国内でも製造できるようにと、同年からインターネットで署名を開始。「全国の母親から『欲しい』という声が届いた」と末永さん。これまでに4万筆を超える署名が集まった。反響の大きさを受け、一般社団法人「乳児用液体ミルク研究会」を立ち上げ、国や粉ミルクメーカーなどに要望を伝えたり、全国各地へ出向き、講演活動を始めた。

 末永さんに加え、日本小児科学会なども解禁や備蓄品としての必要性を訴えた。16年の熊本地震でフィンランド製の液体ミルクが支援物資として同国のメーカーから提供されたことで注目が集まったことや政府が掲げる女性活躍へ向けた育児負担軽減の流れを受けて国が動いた。

初の商品、春に販売

 18年8月に厚労省が省令を改正し、液体ミルクの製造・販売が可能になった。11月には、江崎グリコが紙パック製の商品を19年春に販売すると発表。価格は未定。末永さんは「粉ミルクより割高になるが、需要が増えれば価格も下がる。まずは多くの人に知ってほしい」と話す。

 災害時の備蓄品としても期待される。日本栄養士会は、18年11月、自治体に備蓄を呼び掛ける取り組みを始めた。現在、市内の地域防災拠点には粉ミルクと哺乳瓶が20セット配備されている。市総務局は液体ミルクの備蓄に関し、「販売後の使用状況を見ないと何とも言えない」としている。

横浜市南区のご葬儀

ニーズに応じた家族葬プランをご用意

https://daviusliving.jp

<PR>

南区版のローカルニュース最新6

横浜・みなみのこれから

新市会議員に聞く︿1﹀

横浜・みなみのこれから 政治

5月23日号

交通安全呼び掛け

交通安全呼び掛け 社会

300人がパレード

5月23日号

華やかな舞 会場魅了

華やかな舞 会場魅了 文化

堀ノ内町「菊友会」発表会

5月23日号

「着ぐるみ音楽隊」が行進

「着ぐるみ音楽隊」が行進 社会

日ノ出サンデーズ 17日、交通安全訴える

5月16日号

日枝小キッズ「アイドル」に

日枝小キッズ「アイドル」に 教育

ポニカロードと共演

5月16日号

初夏の青空 スポーツで汗

初夏の青空 スポーツで汗 社会

お三の宮、寿東部で大会

5月16日号

南区球児の戦い始まる

南区球児の戦い始まる スポーツ

区民大会に小中29チーム

5月16日号

あっとほーむデスク

  • あっとほーむデスク

    5月23日16:57更新

  • あっとほーむデスク

    5月18日22:45更新

  • あっとほーむデスク

    5月17日14:42更新

南区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

最近よく読まれている記事

バックナンバー最新号:2019年5月23日号

お問い合わせ

外部リンク