南区在住の主婦6人が製作するミニコミ誌「ほのぼの」がメンバーの家庭の事情や年齢を考慮して、1月25日号で終刊を迎えることとなった。
「ほのぼの」は2000年4月に創刊。「地域の思いを伝えるミニコミ誌を作ろう」と年間4回、季節ごとにテーマを決めて発行している。内容は、生活に関係するテーマに沿った読者の投稿が中心で、心温まる地域の話題を発信する情報誌には多くのファンもいた。「身近にあることをどのように特集するか、考えるのは大変だったが、編集員で話し合いをしながら決めていた」と編集長の小沢康子さんは苦労を話す。1ページ2千円で集めた広告費で製作費を賄っていたため地元商店からの広告費や近隣の住民らに支えられてきたため、終刊を残念がる読者の声も多く出ているという。
終刊を決意
「終刊にするかギリギリまで迷っていた」と小沢さんは話す。編集者の高齢化や家庭の事情などもあり、継続が難しいと判断。良い紙面を作ることができるうちに終刊させたいと、創刊から19年で幕を閉じることにした。
小沢さんは「気持ちはまだまだ続けたい。19年間よく頑張ったと思う」と振り返る。
紙面の形やレイアウトは創刊当時に一緒に活動していた編集者が組んでくれたものを19年間変わらずに使い続けていたという。小沢さんは「その編集者は若くして突然亡くなってしまったが、多くの人たちの支えがあったからこそ続けてこられた」と話す。
創刊当初から活動を行ってきた永田山王台の佐藤とみ子さんは紙面を製作する場所として自宅を開放。「自宅の中は過去の資料であふれている。終刊になることは感慨深いものがある」と話した。
永田南の大坪美波さんは「発行から19年の時の流れを痛感している。編集員の入れ替わりなどもあったが人とのつながりを作ることができた」と話した。
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