市会議員 渋谷たけしが歩く「横浜の現場」【1】 活動報告 介護・福祉の課題探る 横浜社会福祉協会・小林理事長に聞く
南区や横浜で活躍しているさまざまな分野の方のお話を伺い、政策提案などに生かす取り組みを進めています。その様子を紙面の中でシリーズで紹介していきます。
第1回は中村町の救護施設「清明の里」や永田地域ケアプラザなど、市内で10カ所の施設を運営する社会福祉法人「横浜社会福祉協会」の小林進理事長です。現場の現状や課題を聞きました。
人材確保が急務
渋谷 現在の福祉、介護施設の課題を教えてください。
小林理事長(以下、小林) 働く方を確保し、育成していくことが一番の課題です。同時に労働環境を良くしなければいけません。
渋谷 どのような仕事が大変なのでしょうか。
小林 現場ではご利用者様の食事や体温、表情などの記録を詳細に取り、それを分析、整理してより良い介護につなげることが求められます。今は記録を紙に書き、後でパソコンに入力するなど、デスクワークに時間を取られています。ご利用者様と接する時間を増やせるよう、タブレット端末などの技術を導入する準備を進めています。
渋谷 法改正により、4月から外国人労働者の受け入れが拡大します。
小林 今後、介護の現場では外国籍の方の力を借りることが増えると思います。働こうとする外国籍の方に日本の習慣などを知ってもらえる仕組みづくりを国や自治体に整備してほしいです。
渋谷 市は特別養護老人ホームの年間整備量を以前の300床から600床に増やしていますが、どう感じていますか。
小林 市内の特養待機者は約3千人いると言われるので、年間600床というのは、非常にスピード感がある数だと感じています。
渋谷 今後、施設だけではなく、在宅や一人暮らし方の介護も重要になってきます。
小林 ご自宅で暮らしたい方の思いを支援することが大切です。市でも取り組みが進む地域包括ケアシステムで施設と地域、在宅がバランス良く、事業者も在宅支援へ関わっていかねばなりません。
渋谷 今後、政治に期待することは何ですか。
小林 横浜には大きな力があると感じています。転居して横浜で介護の仕事をしたい人が増えています。それは横浜が住みやすく、楽しめる場所だからです。活力があってこそ、良い人材が集まってくると思います。まちのパワーが上がれば、私たちも力を発揮できます。活力を生み出すような取り組みをしてほしいです。
渋谷 ありがとうございました。ご意見を政策提案に生かしていきます。
■渋谷たけし事務所
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