南区のまちづくりの基本的方針「横浜市都市計画マスタープラン南区プラン」が改定され、2月15日に公表された。策定から約15年が経過し、初めて改定された。この先20年の区の将来像を描くもので、超高齢化、人口減少などの社会状況の変化に合わせ、安全で住みやすいまちづくりなどの目標や防災の方針などが示された。
「南区プラン」は市全体の方針である「全市プラン」を前提としたもので、2004年4月に策定された。およそ20年後の南区の将来像とそれを実現するための道路や公園などの整備方針や課題解決へ向けたまちづくりのあり方などがまとめられている。
少子高齢化の進展が急速に進み、南区ではすでに人口が減少している。また、地域課題やまちづくりの進捗など、策定時と状況が変化していることに加え、全市プランが13年に改訂されたこともあり、南区プランも改定することになった。
区は16年8月から意見募集を始め、素案、原案を作る過程で意見を聞きながら、プランを固め、昨年11月の都市計画審議会を経て確定した。
プランでは南区の将来像をこれまでと同様に「人の情(こころ)と都市の機能が共に成熟したまち」とした。その上でまちづくりの目標に▽身近な環境から、安全で住みやすい▽徒歩でも、バスでも、楽しく移動できる▽あの手この手で身近な自然を守り、創造する▽引き継がれた地域資源を生かし、地域の魅力を育む――の4点を掲げた。
成長から成熟へ
将来像の中で今後を「成長期から成熟期への転換期」とし、「居住者の多様性への配慮や施設の適切な維持管理など、暮らしの質の維持・向上を進めていく」としている。
改定作業を進めた区政推進課は「区民、事業者の方にプランに関心を持っていただきながら、連携してまちづくりを推進したい」としている。
プランの概要版は区役所、公共施設などで配架。全文は南区役所のサイトで見られる。
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