4月から南区長に就任した 松山 弘子さん 57歳
共に喜び、泣いて寄り添う
○…初の区長職に緊張しながらも「南区ができて76年。区民の皆さまや歴代の区長、役所の諸先輩方の功績をしっかり引き継いでいきたい」と表情を引き締める。「一期一会」がモットー。以前から心に刻んでいる言葉がある。「喜ぶ人と共に喜び、泣く人と共に泣く」。本当の意味で相手に寄り添えることを実践できるように努めている。
○…生まれも育ちも神戸。高校まで神戸で大学卒業後は民間企業に。25歳で退職し、結婚を機に神奈川へ移り住む。27歳で横浜市役所に入庁。「当時の民間企業は、女性にとって仕事を続けていくことや、任される仕事の限り(範囲)が決まっていた。公務員は性別の隔たりがないと感じた」。これまで、パシフィコ横浜での国際会議や2008年の横浜五輪誘致などを担当してきた。
○…神奈川区役所に勤務時、母親らから子どもが自由に遊べる「プレイパーク」の設立を強く要望された。市内では前例がないことだけに、庁内では冷ややかな目もあったが、「やりたいという熱意に動かされた」と各所と調整を重ねて実現させた。ここ8年間は広報の仕事に携わり、横浜の情報を発信してきた。仕事に関わる中で「誰と接するにも、実際にお会いすること。結局、人と人とは顔の見える関係が大切だと思う」と話す。
○…夫と2人暮らし。趣味は読書や芸術鑑賞で、歌舞伎や能、狂言からミュージカルまで幅広い。「非日常に浸れる」と、夫と美術館巡りの際、おいしいものを食べることも楽しみ。以前から「楽しくて威勢が良い」という大鷲神社の酉の市へ行き、南区には馴染みがあった。「暮らして良かった、相談して良かったと一つでも思って頂けるようにしたい」と区民とともに喜べる南区を作るため、明るく将来を語った。
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