弘明寺を中心に、健康や医療、福祉のまちづくりを進めながら、ビジネスモデルを構築していこうという「弘明寺リビングラボ」の初の集会が5月25日、市立横浜総合高校で行われ、約30人が参加した。企業や団体、学校などが持っている技術や知識、人材を生かしながら、「住み続けたいまち」を作っていく。
「弘明寺リビングラボ」を中心になって進めるのは、弘明寺周辺で生まれ育った「レーベンスフロイデ合同会社」代表の新井孝一さん。製薬関係会社や市大附属病院に勤務した経験を持っている。
井土ヶ谷ですでに進んでいる「井土ヶ谷リビングラボ」に参加する中で、弘明寺でも同様の取り組みを進めたいと準備していた。
人材連携を
新井さんの構想は、50〜60歳の生活者に対し、医療・食・住宅の「医・食・住」を柱にした健康・福祉のまちづくりを進めることが第一。「誰もが住み続けたいと思えるような、安心、安全で魅力的なまちを作る」という目標を掲げ、実現のために、若い世代が持つIT技術や人的ネットワークを駆使しながら、コミュニティを構築し、企業にも参画してもらいながら、持続可能な体制となるよう、ビジネス化を進めていく意向だ。
5月25日の集会には、新井さんの呼び掛けに応じた高齢者施設、公共施設、病院関係者、横浜総合高の小市聡校長など、約30人が集まった。新井さんが活動の方向性を説明。参加者からはIT技術を用いた介護ビジネス、弘明寺観音を中心とした周辺の歴史などが説明された。小市校長からは同校で週1回開かれている生徒が自由に参加できる「ようこそカフェ」の成果などが語られた。
拠点設置も
参加者からは「弘明寺周辺にさまざまな人的、物的資源があることが分かった」「人材が連携すれば、取り組みがさらに進むのでは」などの意見が出された。新井さんは「情報発信の中心となる活動拠点を作れれば」と弘明寺商店街内などで検討を進めている。
単身者に着目
新井さんは、鎌倉街道沿いに単身世帯が多いという統計データに着目し、実態の調査・分析を進めることを考えている。今後、賛同者と話し合いを進め、具体的な活動や拠点について決めていく予定だ。
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