南吉田小学校で練習している空手道場「武祟館」(和田博幸館長)が7月13日、同小学校放課後キッズクラブのスタッフや保護者を対象にした初の護身術講座を開いた。子どもを危険から守ることが社会問題化する中、道場側は「不審者がいたら、子どもを安全な場所へ逃がして」と訴えた。
武祟館は毎週土曜日の夜、同校を使って練習している。約30人が通い、同校の児童も多い。
キッズクラブを運営するNPO法人「MYキッズ」の依頼を受けて講座を企画。武祟館が加盟する「国際総合空手道連盟」会長の花元浄一さんが講師を務め、キッズクラブのスタッフや保護者8人に指導した。
子どもを逃す
不審者が部屋に入ってきたことを想定した対応では、長い木の棒を使い、三方から取り囲むことなどを教えた。ほかにも、髪や腕をつかまれた際の対処法などを説明。花元さんは「不審者が来たら、時間を稼ぎ、子どもが安全な場所へ逃げられるようにしてほしい」と求めた。
同キッズクラブは春まで、児童の遊びや交流が中心の「はまっ子ふれあいスクール」だったが、4月から生活的な要素も加わる放課後キッズクラブに移行。これを機に地域との関係をより深めようと、今回の講座を企画した。MYキッズ側は「これからも地域の方の力を借りていきたい」という。
主催大会も
武祟館は7日、「横濱みなとみらいカップ空手道選手権大会」を同校で開き、小学生ら約50人が参加した。武祟館のほか、交流のある道場の選手が集まった。和田館長は「『他を認め尊敬の念を持つ』という道場の精神を大切に活動したい」と話した。
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