2021年4月からみなとみらい21地区(MM)の43街区に新キャンパスを開業する神奈川大学はこのほど、「国際日本学部」の創設が文部科学省に受理されたことを発表した。同学部は20年4月から横浜キャンパス=神奈川区六角橋=に開設された後、21年4月からは「みなとみらいキャンパス」に移転する。
グローバル教育に重点
同学部は、「文化交流―多文化共生―コミュニケーション」をキーワードに「国際文化交流学科」「日本文化学科」「歴史民俗学科」の3学科からなり、20年4月に向けて、合計300人の募集を行う。すでに設置されている外国語学部国際文化交流学科は、同学部に吸収され20年度以降の学生募集を停止する。
新キャンパスは同学部のほか、既設している外国語学部と経営学部も移転する方針。経営学部は「国際経営学部」への名称変更も構想していることから、国際系の学部を集約し、グローバル教育に重点を置く。
神大は18年に、MMにある横浜グランドインターコンチネンタルホテルと包括協定を結び、ホテルの従業員が講師として出前授業を行うなどMMで交流が進んでいる。
神大は、1928年に中区桜木町にあった横浜学院に始まり、2年後に六角橋へ移転した。創立80周年を迎えた08年には、全国的に学生の獲得競争が激化する中、競争力、ブランド力を高める将来構想を計画。その一環として、MMへの新キャンパスの建設を決めた。
神大広報部は「開港都市横浜の歴史が残りつつ、国際都市として新たなビジネスが集積するみなとみらい21地区で地の利を活かした学びを展開したい」と意気込みを話した。
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