南区にある飲食店や銭湯など、下町らしい文化を紹介した情報誌「はま太郎」が8月下旬に刊行された。南区に住む2人による出版社「星羊社」=中区伊勢佐木町=が発行したもので、「日常の営みこそが面白い南区を知ってほしい」としている。
「はま太郎」は2013年創刊。これまで、横浜独自の大衆酒場である「市民酒場」の歴史や現在も残る店を紹介したり、カウンターに特徴がある居酒屋を特集するなど、「ハマの読むツマミ」をコンセプトに15号を発行してきた。
職人の店や銭湯
1年ぶりの刊行となった16号は約200ページにわたって南区を大特集。誌面を作る星山健太郎さんと成田希さんはともに南区に住んでおり、星山さんは「自分たちが好きなところを余すことなく紹介したかった」と熟練の職人が店を守る六ツ川の「永福拉麺」や八幡町の「伊藤米店」など、自身が利用する商店を取材。南区にある銭湯全7店を周辺にある角打ち店(店頭で酒が飲める酒屋)とともに紹介するなど、足で見つけた生活に密着した情報が掲載されている。ほかにも、全国の「暗渠(あんきょ)」と呼ばれる地下水路を研究するメンバーによる南区の暗渠分析など、好奇心をくすぐる内容になっている。
成田さんは「南区は人が気取らず、昭和の近所付き合いが残るまち。歩くだけで発見があると思う」と南区の魅力を語る。
本は1600円+税。有隣堂などで販売中。問い合わせは星羊社【電話】045・315・6416。
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