5月1日付けで神奈川県内最年少の交通指導員となった 柊谷 明里さん 六ツ川在住 20歳
チャレンジ精神でまち守る
○…指導員の委嘱式では「区民の交通マナー向上に貢献したい」と凛とした表情で意気込みを語った。季節ごとの交通安全運動時は通学路に立ち、子どもの登下校を見守る。「コロナの影響でしばらく活動できないけど、子どもの模範となれるように率先して交通マナーを遵守していきたい」と決意は固い。
○…昨年、指導員を務める友人の父親から「若者のなり手が少なくて困っている。やってみないか」と誘われたのがきっかけ。同時期に運転免許を取得し、「得た知識や経験を役立てたい」との気持ちも背中を押した。昨今、気がかりなのは、歩行者の交通マナー。「横断歩道のない車道を平然と横切る人を見ると冷や冷やする。交通事故になってからでは遅い」と注意していく。
○…鶴見区出身。「まずはやってみる」というチャレンジ精神の源は「4人兄弟の末っ子として伸び伸びと育ててもらったことが大きいかな」と微笑む。高校は美術科に通い、趣味・特技は絵。アクリル絵の具で少女などを器用に描く。「顔の輪郭から細かい皮膚の部分まで、自分なりに表現するのが楽しい」と醍醐味を話す。周囲からは「交通安全教室で使うイラストを描いてくれないか」と早くも熱いオファーが届いている。
○…一人暮らしを機に六ツ川に移り住んで一年。まちでの生活にも少しずつ慣れてきたという。近所の和菓子店で働き「麩まんじゅうにハマっている」と話す表情には、まだあどけなさが残る。「弘明寺商店街など、昔ながらのにぎやかな街並みに心が温まる」とにっこり。「温かいまちを守れるよう、歩行者とドライバー、両方の目線に立った”自分色”の指導に努めていきたい」。若さと実直さで職務を全うする。
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