南太田在住の上村久仁子さんがこのほど、新型コロナウイルスの感染防止に役立てもらおうと、手作りマスク200枚を太田地区社会福祉協議会に寄贈した。マスクは地区社協の食事会に参加した高齢者に配られ、感謝の言葉を掛ける人やその場で涙ぐむ人もいた。
趣味生かす
民生委員を務める上村さんは裁縫が趣味で、新型コロナの感染者が増え始めた3月からマスク作りを開始。最初は約30枚を作り、マスク不足に悩む友人に手渡したところ、とても感謝されたという。「感染で重症化の恐れがある高齢者の予防対策に貢献したい」などの思いから、追加で200枚作ることにした。
材料の布やガーゼは自宅にあったものに加え、不足分は自費で調達。約1mの布を4枚に裁断し、ミシンで縫い合わせた。ゴムを通す部分が難しく、1枚作るのに約30分かかる。裏布にポケットを作り、キッチンペーパーなどを入れて機能を高める工夫も施した。
作業時はこまめな消毒を心掛け、完成したマスクを1パック2枚ずつ丁寧に包装し、使用方法や「平穏な日々が一日も早く戻りますように」とのメッセージを添えて200枚を地区社協に寄贈した。袋詰めなどの作業は民生委員の坂口勇美子さんも協力し、5月下旬の高齢者食事会で配った。
追加製作中
品薄状態が続いていたマスクも少しずつ店先に並んでいるが、「マスクが手に入らない」という声も少なくない。上村さんは新たに100枚の製作を目指している。「10万円の給付金を活用できれば」と前回同様、自費で材料を集める。
こうした中、地域からは感謝のメッセージや包装や配布などを手伝おうとする声も届いている。
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