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南区版 公開:2020年6月11日 エリアトップへ

コロナで変わる地域活動<1> こども食堂が弁当提供 堀睦地区 新たな居場所づくり

社会

公開:2020年6月11日

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弁当を受け取る子ども
弁当を受け取る子ども

 新型コロナウイルスの影響で町内会などの地域活動は停止状態となった。緊急事態宣言が解除され、「新しい日常」へ向けた地域の動きが始まろうとしている。工夫をしながら活動を進める地域の様子を追っていく。

交流の場 休止に

 堀ノ内睦町地区の主婦らが2017年に立ち上げた「わいわい食堂」は、毎月第3土曜日に睦地域ケアプラザを使い、作った食事を子どもへ提供し、大人も含めた交流の場になっていた。これがきっかけとなり、ほかの2団体が同ケアプラザでこども食堂を開始。別の施設で開かれていた食堂と合わせ、同地区は毎週土曜日に食堂が開設されていた。

 わいわい食堂は、ほかのこども食堂の手本となるような安定した運営が続く中、コロナ禍で今年2月の開催を最後に活動を休止。学校が休校し、本来ならば居場所の一つとなるはずの食堂が開けない状況に追い込まれた。中心メンバーの西村末子さんは「子どもたちのために何かできないか」と考え、同ケアプラザへ相談し、5月中旬から週1回程度、弁当販売を始めることにした。

接触減らす

 衛生面を考慮し、近隣の飲食店が作ったものを販売する形式を採用。販売場所は町内会館と睦町公園付近の個人宅敷地の2カ所。感染防止のために、待機列の間隔を広くし、釣銭の直接受け渡しは行わないなどの策が講じられた。購入者の連絡先を聞くほか、食中毒予防として、完成から30分以内の提供を心掛けるなど、細心の注意を払っている。

店舗が協力

 5月27日の開催時には、蒔田町の「旅館松島」から提供されたチャーハンを2カ所で計40個無料配布した。これまで、わいわい食堂に行ったことがなかったという小学1年生男子の母親は「子どもが小学校に行けない中、こうした取り組みはありがたい」と話していた。この日はケアプラザが声を掛けた主任児童委員の女性がスタッフとして新加入。西村さんは「地域の子どものことを知っている方がいるのは心強い」と喜んだ。また、弁当を並べるテーブルは町内会所有の物を借りられたため、負担を少なくできた。

原点に戻る

 休止中、これまでの活動を頭の中で振り返ることが多かったという西村さんは「食事や支援が本当に必要な子どもに届いているのだろうか」と3年間、走り続けてきた自身を客観視し、原点に立ち戻ることができた。

 南区内のこども食堂は多くが活動休止中。ある食堂の主催者は「多くの人が集まり、食事をしておしゃべりする今までの形式は無理」と頭を悩ます。6月から学校が再開したが、小学校の給食は7月から。そのため、わいわい食堂は6月、火曜日の昼に弁当販売を行っている。西村さんは「子どもの助けになれば」と強い思いで新たな活動を進めている。

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