南区版 掲載号:2020年6月25日号 エリアトップへ

神奈川県表具経師内装協同組合の元理事長で県民功労者表彰を受賞した 齋藤 博巳さん 六ツ川在住 87歳

掲載号:2020年6月25日号

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祖父、父の背中追いかけ

 ○…表具師歴67年で育て上げた弟子は9人。長年にわたり後進の育成や組合の運営などに深く携わった功績が認められた。新型コロナの影響で表彰式は中止となったが「名誉ある賞をいただけるだけで光栄なこと。後輩の良いお手本になれるように、これからも責任感を持って仕事に臨みたい」と謙虚に語る。

 ○…中区出身。明治20年から続く表具店の3代目として生まれたが「厳しい修業などに耐えられる自信がなかった」と当初は職人になるつもりがなかった。しかし、20歳の時、常連客の「お前が継がなきゃ俺たちはどこに頼めばいいんだ」という熱い言葉に奮起。バスケットボール推薦で進学した大学を中退し、表具師になることを決めた。「祖父と父が守ってきた店を簡単に潰すわけにはいかなかった」

 ○…「見て覚えろ」が当たり前の時代。父・富作さんや先輩の動きを見よう見まねで覚え、匠の技を体に叩き込むのに約10年かかり、表具師と名乗れるようになったのは30歳を過ぎてから。修業は厳しく「仕事当日に道具の刃を研いだら、『前日に準備しろ』と親父に凄い剣幕で怒られたよ」と笑う。だからこそ、鉋(かんな)などが替え刃式になった今は「刃をまともに研げない職人も多い」と寂しそうな様子。

 ○…毎年、旭区の寺院で開かれる「刷毛(はけ)供養」は祖父・貞二郎さんの弟子が考案したという。46回を数え、先人らの冥福を祈るために多くの関係者が集う。参列する度に「周囲から尊敬される祖父と父が誇らしい」とも。87歳になった今も「日々新しいものを生み出したい」と意欲を燃やし、チョウ柄を背景にした掛け軸を作るなど、創作作品にも果敢に挑戦。祖父、父の偉大な背中を追いかけ、これからも腕に磨きをかける。

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