4月から横浜南郵便局の局長に就いた 廣瀬 泰雄さん 井土ヶ谷上町勤務 58歳
「親しみやすさ」育てる
○…郵便局で働き始めて40年。局長の職務は葉山、湯河原と続き3カ所目となる。コロナ禍で危惧される特別定額給付金詐欺の防止に努めようと、警察らと連携を強め、暑中・残暑見舞はがき「かもめーる」を使った啓発に力を入れる。「南区は高齢者が多いまち。荷物を届けるだけでなく、皆さんの安全、笑顔を守る役割も担いたい」と意気込みを語る。
○…山梨県出身。高校3年生で進路に悩む中、郵便局への就職を決めたのは「親しみやすさ」。「地元郵便局で局長をしていた幼なじみのお父さんがまちの人から愛されている姿が印象的だった」と振り返る。就職後に配属された横浜中央郵便局で任された業務が、ゆうパックの仕分け。「単純作業ではあるけど間違えられない緊張感が漂っていた。『郵便局は配達』というイメージが覆された」と笑う。
○…勤続40年。郵便物を入れる道具が郵袋からパレットに、配達業務がマニュアル化されるなど、時代とともに業務形態も変わっていったという。だが、「地域とのつながりは変わらない」ときっぱり。「新型コロナの感染拡大に目が行きがちだが、特殊詐欺被害やマスク着用による熱中症など、気を付けなければならないことがたくさんある。皆さんがそういった事態を回避できるよう、丁寧に声掛けをしたい」と思いは熱い。
○…「局長には大きく2タイプ、『俺についてこい』というグイグイ系と『一歩下がって見守る』物静か系に分かれる」と語り「自分は後者かな」と分析。「職員の自主性を尊重し、縁の下から支えていければ」と穏やかな表情で話す。進路の決め手となった「地域に愛され、親しみを持ってもらえる郵便局」を目指し、約300人のスタッフを育てていく。
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