コロナ対策を工夫する小学生野球チーム「井土ヶ谷フレンズ」の監督を務める 石井 健さん 清水ヶ丘在住 52歳
失敗恐れない選手育成へ
○…チームの監督を任されて2年目。コロナ禍にめげず、3密状況を作らないように指導にあたる。子どもたちには「失敗を恐れず、のびのびとプレーして」と呼び掛けている。「プロ野球選手でも、ヒットを打たれれば三振もする。積極性から生まれるミスは失敗と思ってほしくないから」と笑顔を見せる。
○…生まれも育ちも清水ヶ丘で南太田小、蒔田中、横浜商業高校(Y校)出身。「南区から出たことがないから電車通学に憧れた」と笑う。野球は小学3年生から始め、地元の強豪・Y校野球部の門を叩いた。厳しい上下関係以上に驚いたのが部員数で、1年生だけで120人いたという。1年の夏はチームが甲子園に出場し、決勝戦で桑田真澄、清原和博の「KKコンビ」を要するPL学園と対戦。「スタンドから見ても同じ1年とは思えない風格だった。特に4番バッターの清原選手がレフト中段まで運んだホームランは鮮明に覚えている」と青春時代を懐かしむ。
○…9年前、当時のチームの監督だった中学時代の友人から誘われてコーチに就任し、昨年から監督を任されている。「ボールに触る機会を増やしてあげたい」と語り、塁間を全力疾走しながらボールを補る守備練習「アメリカンノック」を取り入れるなど、工夫を凝らす。「走るだけの練習はつまらない。子どもたちには心から野球を愛してほしいね」
○…「清水ヶ丘から眺める横浜の景色は最高」と話し、50年経っても地元愛は変わらない。”ピンチの後にチャンスあり”がモットー。新型コロナの影響で活動に制限が掛かるが、「練習時間が減った分、選手の自主性を見られるようになった」と前向きだ。失敗を恐れない強い気持ちを持つ球児を育てていく。
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