睦町のタイル輸入販売業、株式会社タマ・アンド・ミラトン・ジャパンが所有する建築用タイル50トン、約6千万円相当の商品をギニア共和国に寄贈した。未使用品を建築物資が乏しいギニアで使ってもらおうと考えたもので、今後も現地の支援を検討している。
同社は建築用タイルや人造石、自然石などの輸入販売や工事などを手掛ける。店舗や駅などの床タイルを多く扱うが、海外から品物が届かなかったり、不具合があった時に備え、必要量より多く品物を確保している。同社会長の玉野重豊さん=人物風土記で紹介=は「この5年間で約50トンの未使用タイルが倉庫に眠っていた。このまま捨ててしまうのはもったいないと思った」という。タイルは仕入れ価格で約6千万円相当だった。
玉野さんは、未使用のタイルがあることを親交のあった開発業者に伝え、業者の知人で、ギニア共和国大使館の顧問を務める男性を通し、現地への寄付計画が進んだ。
大使館側がタイルの状況を確認し、ギニアの首都コナクリへ送ることを決めた。輸送費はギニア側が負担。今後、現地で活用される予定。
7月3日に東京・渋谷の在日ギニア大使館でセンクン・シラ大使から玉野さんに感謝状が贈られた。シラ大使は「ギニアはアフリカでも経済発展が目まぐるしく、建物の内外装が耐久性のあるタイルに変えられれば嬉しい」と話した。
玉野さんによると、ギニアでは壁や床が土のままの建物が多いという。「タイルを使えば、衛生的になり、家の中の暑さも改善される」と話す。今後、業界内で呼び掛けて建築資材を集め、再びギニアに寄付することも検討している。
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