IRについて説明する林市長（動画から）
横浜市は7月14日、カジノを含むIR（統合型リゾート）の実現に向け、林文子市長が市の取り組みを説明する動画の公開を始めた。
市は2019 年 12 月から林市長が出席する市民説明会を各区で実施。南区では今年1月17日にみなみん（南公会堂）で行われた。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大により、2月14日の港北区の開催を最後に中断。収束の見通しが立たないため、残りの戸塚、都筑、栄、青葉、瀬谷、泉の6区の開催が困難と判断し、説明会に代わる形で動画を作成した。
動画は約45分間。冒頭で林市長がコロナ対策について説明。続いて、説明会でも進行役を務めていたフリーアナウンサーの渡辺真理さんの質問に答える形で、市がIR誘致に至った理由やギャンブル依存症対策などを説明している。最後は説明会で参加者から出た質問について答えている。
コロナ禍でもIR誘致を進めることや、市民が直接声を届けられない動画を説明会の代わりにしようとする姿勢に市議や市民から疑問や反対の声が出ている。動画でも「IR事業をやめてコロナ対策に注力すべきではないか」という質問が出て、林市長は「経済活動が全く行われなければ大変で、感染症対策の強化と経済再生の実現の両輪を回している。政策的な取り組みは市政全体を見渡し、感染症対策にしっかり取り組んだ上で将来への備えとして、IRもほかの政策と同じように検討準備を進めている」と回答した。
動画は市のYouTubeチャンネル（https://youtu.be/HjYFPksKGiM）で視聴できる。
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