南永田団地の活性に努め、地域交流イベントの企画、運営に携わる 渡邊 乃志男さん 永田みなみ台在住 79歳
「つながり」の発信者に
○…南永田団地のにぎわい作りに取り組むNPO法人「永田みなみ台ほっとサライ」の事務局長を務める。「郷土愛の育成」を合言葉に「サライ」は、団地中の商店街を開放し、子どもから高齢者までが交流を図る「つながり祭」を2カ月に1回開催。「コロナ禍でも地域を笑顔にできることを考え、団地を『つながりの拠点』にしたい」と意欲を見せる。
○…「富士山がきれいに見える絶景に惹かれた」と団地ができた1974年に川崎市から家族で移り住んだ。「富士山は見えなくなったが、都市開発されたまちと自然の調和、子育てをともにした団地仲間は今も健在」とにっこり。地元の山王台幼稚園、永田台小、永田中と進学した息子2人が帰郷する度に「『故郷のありがたみを感じる』と言ってくれるのが嬉しい。まちの子どもたちにも『ここで育って良かった』と思ってもらえるように、楽しい仕掛けをしていきたい」
○…高校卒業後から定年まで溶鉱炉を管理するエンジニアとして日夜働いた。50歳のころ、「仕事が忙しくて薄れていた地元とのつながりを取り戻したい」との思いで町内会活動を開始。団地を盛り上げるほか、南警察署防犯指導員連絡協議会の会長も務め、子どもたちの登下校を見守る。「住民や地域の想いがつまった温かい場所を守りたい」と思いを語る。
○…「このご時世、人前で披露する機会がないから」と趣味のギターはご無沙汰だが「その時間を企画の考案などに充てられる」と笑う。「新型コロナは怖いが、家から一歩も出ないで地域のつながりが薄れるのは寂しい。感染症対策を施し、今できることを最大限に打ち出していきたい」。長年築き上げてきた”つながり”をより強固なものにしていく。
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