南区剣道連盟の第9代会長を務める 花園 勝さん 永田北出身 64歳
「向上心」絶やさず
○…4月、7団体420人の会員をまとめるリーダーになった。「勝敗よりも相手を敬う心が大事」と礼儀を重んじる。新型コロナウイルスの影響で連盟に加盟する団体は3月から7月まで活動休止となり、再開したのは8月。「やっとスタートラインに立てた感じがする。地域の皆さんが剣道を通じ、絆を深められる場所にしたい」と意気込みを語る。
○…保土ケ谷公会堂の館長を務める傍ら、南太田小で稽古を行う「寿剣友会」で指導にあたる。「強くなれば自然と剣道を好きになれるから」と話し、向上心を持ち続ける大切さを伝える。自身は7段を持つ実力者だが、合格率1%未満の最高段位の8段を取得するため、60歳を過ぎても研鑚の日々を送る。「目標を見失ったら、そこで成長が止まってしまう。歴代会長の先輩方のように、常に高みを目指したい」と妥協はない。
○…永田小、南中出身。中学で競技を始めると、高校は当時、県下の強豪校だった市立南に進学した。ハイレベルな環境に身を置く中で芽生えたのが「もっと強くなりたい」という向上心。「『関東大会出場』という高い志を持つ仲間たちと稽古に励み、何となくではなく本気で剣道と向き合うようになった。高校時代が今の自分を作ってくれた」と胸を張る。
○…今は港南区に住むが時折、思い出の地・弘明寺商店街を訪れるという。「街並みは変わったけど、下町特有の温かさは昔も今も変わらない。コロナが落ち着いたら久しぶりに同級生に会いたい」と故郷を思う。コロナ収束後の目標は「合同稽古」の開催。「技術向上に限らず、子どもと大人が親睦を深め、まちのつながりを広げられるものにしたい」。”剣”をきっかけとした多世代交流にも力を注ぐ。
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