2021年度の幼稚園の願書配布が10月15日から始まった。しかし、園選びの参考とする行事が新型コロナウイルスの影響で中止になるなど、保護者にとっては悩ましいところだ。
本紙では、南区内15の幼稚園が加盟する横浜市幼稚園協会南支部の戸井浩支部長(南白ゆり幼稚園理事長)に入園を決める際のポイントや支部の取り組みなどを聞いた。
――コロナ禍で気を付けていることは。
「会議だけでなく、電話やメールなどでもこまめに情報共有している。コロナ禍で変化の激しい社会状況だからこそ、教職員同士の意思疎通が大切だと思う」
――園での感染症対策、園行事はどのように行っているか。
「各園で工夫を凝らしている。消毒や換気などはもちろん、新しく空気清浄機を設置した園もある。運動会は午前中のみの開催にし、観覧人数を制限するなどの対策を講じている。子どもたちが多くの思い出を作れるように、園行事は規模を縮小するなどし、極力開催する意向。幼児は体調の状態や変化を正確に伝えることができないので、教職員が具合の悪い園児がいないか、しきりに確認している」
――幼稚園の特徴は。
「小学校の下準備ができる場所。小学生になると、行動範囲や交友関係が広がる。「あいさつをする」「ルールを守る」などの社会性を幼児期から身に付け、周囲と良好な関係を築いてもらいたい。子どもたちに”第2の家庭”だと思ってもらえるように、一人ひとりに本気で向き合う指導を心掛けている」
――園選びの際のポイントは。
「『毎日楽しく通える』。単純だけど、これが何より。ミスマッチを防ぐためにも、見学会などに参加し、園の特徴や取り組みなどを事前に調べておくことをおすすめする。卒園する時に『ここに入って良かった』と感じてもらいたい」
――保護者に向けてメッセージを。
「幼稚園は子どもを預かると同時に、育てる場所でもある。子育ての悩みなどを一人で抱え込まずに気軽に相談してほしい。一緒に子どもの成長を見守っていきたい」
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