永田中学校出身で県立舞岡高校=戸塚区=陸上部2年の野間晴喜さん(17)が10月24日から群馬県で行われる関東大会の男子400mに出場する。今年に入ってじん帯損傷や疲労骨折といった故障を抱えながらも、9月の県大会で3位に入り、関東大会の切符をつかんだ。野間さんは「自己ベストを出したい」と意気込んでいる。
野間さんは永田中学校時代は陸上部に加え、硬式野球チーム「横浜南シニア」にも所属していた。中学後半から陸上一本に絞り、舞岡高校へ。
9月5日にあった横浜市の大会では400mで2位になり、19日の県高校新人大会へ進出。県大会は三ツ沢競技場で行われ、県内の1、2年生49人が同種目に出場。私立の強豪校が揃う中、野間さんは決勝で自己ベストとなる49秒33をマークして3位までに与えられる関東大会の切符を手にした。4位の選手との差はわずか0秒06差だった。
じん帯損傷、骨折
野間さんは今年2月に足首のじん帯を損傷するも、痛みに耐えながら練習を続けていた。新型コロナウイルスの流行に伴い、学校が休校になった際にも、自宅近くでの走り込みは欠かさなかったという。しかし、痛めた足で走り続けた結果、6月に疲労骨折をしてしまう。悔しい気持ちを抱えながら、体力維持のトレーニングなどに励み、9月の大会直前になって復帰。2位だった市大会では50秒64と1年生時の記録に及ばなかったが、県大会では調子を上げて、自己ベストをマークした。
後半に加速
100mや200mに比べ、400mは中盤以降のスピードの持続力が問われる種目。野間さんは「元々、得意な前半の加速に加え、後半にもう一度ギアを上げることで今回の記録を出すことができた。関東大会でも自己ベストを出し、決勝へ進みたい」と意気込む。その先に見据えるのは、同校の先輩で昨年の国体で400m4位だった平井聖人さんが記録した47秒89。今春に卒業した先輩の名を挙げ「記録を抜きたい」と目標を掲げている。
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