市立永田中学校(永山泰士校長)の美術部がこのほど、南永田団地にある「サロンほっとサライ」の窓ガラスを彩る「ウインドウアート」を完成させた。雪山を表現した自然豊かな情景が住民を元気付けている。
同中美術部は学校のすぐそばにある南永田団地の活性化に貢献しようと、2019年からサライの入り口のウインドウアートを手掛ける。作品のテーマは団地住民から寄せられたもので、19年度はオアシスをイメージして作った。
20年度のテーマは「雪山」。長さ約5mの絵にはシカとキツネ、野山に咲く花などが立体的に描かれ、光源の位置を意識して制作した。部長の新里留花さん(2年)は「左右にある木の立体感や雪山とロープウェイの距離間などにもこだわった」と話し、さまざまな色のペンを重ねて壮大な自然を表現したという。
発表の機会創出
美術部は毎年、蒔田公園で行われる南まつりに参加し、和紙を使った切り絵で表現する「絵どうろう」を展示する。中学校の文化祭でも作品を披露するなど、活動は多岐にわたる。しかし、昨年は新型コロナウイルスの影響で各イベントが中止となり、日々の成果を発表する機会を失った。
そんな中、サロンほっとサライから頼まれたウインドウアートは生徒の活動意欲向上につながったという。部活動の時間が限られる中、約1カ月で巨大かつ繊細なアートを完成させ、団地住民からは「明るい絵がアクセントになって活気付く」など、喜びの声が寄せられている。
顧問の松本麗子教諭は「コロナ禍で活動が制限されるが、一人ひとりが自分の頭で考え、高い意識で取り組むようになった。今後もできることから地道に取り組んでもらえれば」と話している。
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