市内420の寺院が所属する横浜市仏教会(佐藤功岳会長)がこのほど、南太田の常照寺と弘明寺観音で弁当の無料配布を行った。住民と同時に新型コロナウイルスの影響を受ける飲食店を支援しようと、弁当は寺周辺の飲食店から購入。同会で初めてとなるこの取り組みは、3月中旬まで保土ケ谷区、神奈川区、鶴見区でも実施する。
1月8日から2度目の緊急事態宣言に入り、同会は市民のためにできることはないかと考え、弁当の無料配布を決めた。
100個が短時間で
初回は2月15日に常照寺で行われ、用意された約100個の弁当が1時間でなくなった。同寺は月1回、子どもに無料で食事を提供する「横浜てらこや食堂」を開催している。コロナ禍で現在は休止中だが、食堂に通っている子どもが弁当を受け取る姿も見られた。
弘明寺観音では2月22日、24日、26日に行われた。22日は用意した100個のカレーライス弁当が30分でなくなったことから、急きょ50個を追加して配った。弁当の提供に協力した弘明寺商店街の飲食店は「地域を盛り上げる取り組みでありがたい」と話した。
仏教会の佐藤会長は「地域住民に支えられ、長い歴史を持つ我々が使命や責任を果たそうと、具体的に何ができるかを考えた。今後も皆さんの役に立てるようなことをしたい」と語った。取り組みは3月19日まで鶴見区などでも行われる。
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