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南区版 公開:2021年4月8日 エリアトップへ

【Web限定記事】 南消防団に「外国人指導チーム」 中国、韓国、英語などで啓発活動へ 横浜市内初の試み

社会

公開:2021年4月8日

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発足したチームのメンバーと有賀消防団長(前列右から3人目)ら
発足したチームのメンバーと有賀消防団長(前列右から3人目)ら

 南消防団(有賀和彦団長)が外国籍の団員ら10人による「外国人防災指導チーム」を発足させた。外国人指導を目的にした消防団チームは市内で初めて。市内消防団の入団条件が緩和され、昨年4月から外国籍でも入団できるようになり、南消防団には中国と韓国籍の4人が在籍。チームには英語などが話せる日本人団員も加わった。市内18区で中区、鶴見区に次いで3番目に外国籍住民が多い中、外国語での防災啓発などを行っていく。

 市内全体で外国人が増える中、消防団にとって、災害時の外国人の避難誘導や防災普及活動が課題になっていた。各消防団長らが検討した結果、外国籍でも入団できることとし、昨年4月から運用を開始。翌月、南消防団には中国籍の林海国さんが入団。これまでに林さんを含む3人の中国人男性と韓国人女性1人が入団している。

 林さんはすでに、昨夏、横浜橋通商店街で熱中症予防を呼び掛けるアナウンスを中国語で行うなど、対外的な活動も始めている。

10人でスタート

 外国籍団員が増えたこともあり、まとまって活動できるようにと、チームが結成された。英語が話せる団員を含め、6人の日本人団員を合わせ、10人でスタートした。

 4月6日に南消防署で発足式があり、式典の後には心肺蘇生法などの研修があった。林さんは「日本語が分からない人にとって、災害時の不安は大きい。中国語を聞くだけでもパニックにならず、安心できるのでないか」と話した。過去に青年海外協力隊の一員として西アフリカのガーナで活動した経験がある相原容子さんは「最近はフィリピンやネパールなど、英語を話す外国人が南区でも増えてきた。自分が少しでも役立てれば」と語った。

 消防団の有賀団長は「外国人が多く生活している地域で、啓発活動などで活躍してほしい」と期待する。チームは今後、外国人住民が多い地域などに出向き、外国語で防災訓練などを指導することを見込んでいる。

心肺蘇生法の研修を受ける団員
心肺蘇生法の研修を受ける団員
チームの外国籍団員
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