4月から南消防署長に就任した 今山 徹さん 浦舟町勤務 58歳
強く明るい組織を作る
○…初の署長職で南区での勤務も初めて。「厳しさはありつつも、明るく、楽しく」とトップとして親しみやすい職場、組織づくりを意識する。3月までは神奈川区にある市民防災センターで所長を務め、体験型施設として市民の防災意識向上に取り組んできた。「皆さんがセンターで学んだことを地域のリーダーとして広めていただければ」と願う。今後はセンターの活用はもちろん、「子どもと保護者への防災教育にも力を入れたい」と意気込む。
○…神奈川区で生まれ育つ。警察官の父は事件があれば、夜中に家を飛び出し、数日帰ってこないことも珍しくなかった。「警察官は自分には向いていない」と大卒後、不動産関係企業に就職し、駅前開発などを担当したが「先の見えない仕事で、やりがいを感じづらかった」。企業内の自衛消防隊での活動から消防の仕事に関心を持ち、会社を3年で退職。生まれ育った横浜で消防職員になった。
○…市内の各消防署はもちろん、消防局でもあらゆる部署で経験を積んだ。どの場でも「上司や同僚に教えてもらったり、助けてもらうことばかりだった」という。自身が病気で半年間職場を不在にした際も、同僚がその穴を埋めてくれた。「ひとたび何かあれば団結する」--アットホームながらも、いざという時に力を発揮する組織の強さを感じた。
○…長く続ける趣味は船釣り。釣った魚を自分でさばくほど。あいさつなどで南区内を回った際も「釣具店やえさ店が目に入ってしまう」という。24時間365日、緊張を強いられる。「次に釣りに行けるのはいつかな」と笑うが、職は違えど、父と同じく、市民の安全・安心を守る立場に。人を大切に、強く明るい組織を作っていく。
|
|
|
|
|
|