親子で楽しめるマルシェを企画し、地域の活性化に取り組む 村上 絵里佳さん 別所在住 33歳
多方面から楽しさを
○…巣ごもりが中心となる大型連休に少しでも交流の機会を作ろうと、実家の一室で運営するレンタルスペースでマルシェをこどもの日に開催する。2歳の息子を育てる母親として、コロナ下での実施に迷いもあったが「親子の思い出づくりの一助になれば」との気持ちが後押しした。「感染リスクを抑えるため、小規模でも楽しめるイベントを考えた。いろいろな角度から楽しんでほしい」と意気込みを語り、手作りのマルシェスタンドの前で笑顔を見せる。
○…六ツ川出身。幼稚園から高校まで横浜英和で学んだ。短大でコミュニケーション文化学を専攻した後、電機メーカーに就職。11年間、スマートフォンの開発事業などに携わった。畑違いの部署に配属された中で意識したのが「おもてなしの心」。同僚を「お客様」として気遣い、先々の動きを読む丁寧な仕事ぶりで周囲から信頼を得た。ゼロからの仕事でも前向きに取り組む習慣が身についたことでチャレンジ精神が養われたという。
○…出産をきっかけに一変した生活環境などに戸惑う時期もあった。そんなネガティブな感情を変えてくれたのが地域活動を考える区民企画講座で出会った人々。「子育ての悩みなどを本音で話せる仲間ができたし、自分らしく行動するエネルギーがもらえた」と刺激を受け、マルシェを開く原動力になった。
○…柔軟な思考の原点は短大の授業で体験したゲーム。複数人がそれぞれ違うルールが書かれた紙を引いて実行するため、矛盾が起こり、思わず言い争いが始まるというものだ。「物事を多面的に見る力がついた」と話し、固定観念にとらわれない生き方に活かされている。「誰もが楽しめるにぎわいの場を作りたい」。新たな出会いが六ツ川から生まれる。
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