自宅で簡単に作れる「おうちパン」の普及に取り組む 佐藤 由美さん 共進町在住 37歳
親子の絆紡ぐ技術伝える
○…「忙しい子育て世代でも気軽にパン作りを」などをコンセプトにした「おうちパン」。その魅力を地域に広めようと、自宅や施設でパン教室を開いている。3人の子を育てる母親。「おうち時間が増えるご時世なので、親子で楽しみながらパン作りに挑戦してほしい」と笑顔を見せる。
○…共進町出身。「子どものころから食べることが好きだった」と話し、大学時代はパン店でアルバイト。卒業後は食品メーカーに就職した。結婚後にパン作りを始めたが、20代後半から長男の子育てが始まり、趣味の時間がなくなった。そんな中で偶然、本で知ったのが最小限の工程で作れる「おうちパン」。「忙しいママも毎日焼けるパン」とのフレーズが背中を押した。そのノウハウを地域に発信しようと、3年半前に認定資格「おうちパンマスター」を取得した。「また好きなことに打ち込めるという希望を持つことができた」と振り返る。
○…資格取得後は自宅で「しあわせ運ぶパン教室 toitoitoi(トイトイトイ)」を開業。トイトイトイはドイツ語で「うまくいくよ」などの意味で、前向きな思いが込められている。子育て支援施設「さくらザウルス」など、地域の施設でもおうちパンを普及。3月からは大岡地区センターで定期講座を任され、活動の場が広がる。「地元の役に立てなかったので、これを機に恩返ししたい」
○…コロナ禍のため自宅でのレッスンを縮小し、オンラインで開催する。滋賀県からの受講者もいるなど、パンを通じた交流の輪が広がる。今後の目標は出産を控えた人を対象とする講座の企画。「パンで作る離乳食レシピを紹介し、産まれてくる子どもに『母親の味』を覚えてもらえれば」と語る。パン生地とともに夢が膨らむ。
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