南区出身の島岡強さんが会長を務める輸入卸販売会社「バラカ」=本社・大阪府=による東アフリカのタンザニア発祥の現代アート「ティンガティンガ」の原画展が中区の「ギャルリーパリ」で4月29日から5月9日まで行われた。感染症対策を講じた上で開催され、アフリカの文化に触れようと市内各地から人が訪れた。
タンザニアで1960年代に誕生したティンガティンガは、建築用のペンキ6色で動物や自然風景、人々の暮らしを表現し、ダイナミックな作風が特徴。現在は約100人のアーティストが活動し、それぞれの個性を尊重している。
原画展では、タンザニアの大自然と横浜のまちを調和させた作品を中心に展示。今回が12回目の開催ということもあり、干支の12支の動物を盛り込んだ絵も見られた。
アフリカ関連の書籍やファッション雑貨、アクセサリーが販売され、屋外ではタンザニアで修業した日本人作家の中島文子さんがライブペイントを披露し、家族連れなどでにぎわった。
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「バラカ」会長の島岡強さんは南区出身で大岡小、南中卒。妻の由美子さんとともに1987年からタンザニアのザンジバル島に居住し、漁業や運送業などで現地の人々の雇用機会を増やしたり、スポーツやアートを通じた文化交流の促進などに携わっている。
4月28日には金沢区の六浦南小学校を訪れ、アフリカに関する絵本とティンガティンガを寄贈。児童にティンガティンガの描き方を教えるなど、交流を深めた。
島岡さんは「一般的にアフリカというと貧困などのネガティブなイメージを持つ人が多いと思う。未来を切り開く子どもたちがアフリカに好印象を持てる取り組みを継続したい」と話した。
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