横浜市は新型コロナウイルスのワクチン接種に関し、病院や診療所による「個別接種」を行う約600の医療機関を5月17日に発表した。しかし、発表直後から医療機関に問い合わせ電話が殺到し、一部では接種の取り止めを決めたり、連絡先を非公表にする事態となった。
17日に発表したのは、個別接種を行う医療機関で、直接予約を受け付けるもの。南区では20の医療機関が対象だった。発表直後から各医療機関には問い合わせや予約を求める電話が殺到した。本来、予約は19日以降からとされていたにもかかわらず、通常診療に支障が出るほどの問い合わせが相次いだ医療機関もあった。個別接種を行う予定だった南区のある医療機関は17日、サイト上で「ワクチン接種は行っていません。集団接種の方に協力しています」と個別接種を行わないことを表明した。
市は「17日以降、取り止めや非公表の申し出がある」とし、申し出があった医療機関は、一覧を表示したサイトから削除しているという。その上で「最新情報はサイトを確認してほしい」と呼び掛ける。
本紙の調べでは、19日午前までに、当初の実施医療機関一覧から40以上の医療機関が削除されている。
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