65歳以上への新型コロナウイルスワクチンの接種が進む中、市は6月10日に接種できる公表可能な医療機関名を発表し、南区内の医療機関が34カ所になったことが分かった。5月17日に発表された際、南区は20カ所で、そこから大幅に増えた。市は「7月末までに希望者が接種できる見通し」としている。
65歳以上の市民へのワクチン接種は、各区の公会堂やスポーツセンターなどで行う集団接種と病院や診療所による個別接種、中区のハンマーヘッドで行う大規模接種の3つの方法で進んでいる。
市は5月17日に個別接種が受けられる医療機関のうち、公表可能な約600カ所を公表。南区では20カ所が対象だったが、公表直後から医療機関に問い合わせ電話が殺到。診療に支障が出たため、連絡先を非公表に切り替えたり、接種を取り止める診療所が相次いだ。そのため、一時南区の公表可能な医療機関は10カ所に半減していた。
市は公表可能な医療機関に1カ月15万円を支給することを決め、協力を求めた。6月10日に発表した医療機関は市内で約870カ所となり、当初から250カ所増えた。南区内は34カ所で、6月17日時点で23カ所が電話やWebで受付を始めている。残りの11カ所のうち、9カ所が6月中に始める予定。市は区ごとに医療機関名をまとめた「広報よこはま特別号」を6月16日に新聞折込で配布した。公共施設などにも配架する。
市は「個別接種が本格化することで、7月末までに希望するすべての高齢者が接種できる見通し」としている。
64歳以下も発送へ
64歳以下への接種券の送付を6月下旬から年齢層を5〜6段階に分けて発送すると発表した。21日から企業などでの「職域接種」が始まることを受け、まずは接種券を送付する。ただし、基礎疾患がある人や高齢者施設などの従事者のみが接種可能で、それ以外の人へは改めて予約時期などの案内を送る。
接種の問い合わせは市コールセンター【電話】0120・045・070(午前9時〜午後7時)。
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