神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
南区版 公開:2021年6月24日 エリアトップへ

堀ノ内睦町 こども食堂に三陸わかめ 被災地支援の団体寄付

社会

公開:2021年6月24日

  • LINE
  • hatena
提供された「わかめごはん弁当」
提供された「わかめごはん弁当」

 睦地域ケアプラザなどで毎週土曜日に4つの団体が週替わりで行う「こども食堂」に岩手県陸前高田市の広田湾で採れたわかめ3・6kgが寄付され、6月12日にわかめごはんとして提供された。磯子区に事務局を置く市民団体が現地で働く団体出身者から買い取ったもの。被災地支援とともに、こども食堂を支える輪が広がっている。

 堀ノ内睦町地区では、3年前から毎週土曜日に週替わりで4団体がこども食堂を開く。昨年10月からは南区が拠点の奉仕団体「横浜南央ロータリークラブ(RC)」も月1回、食堂の場で菓子や雑貨を提供。支援の輪が広がりつつある。

 わかめを提供したのは市民団体「福島子ども・こらっせ神奈川」。東日本大震災を契機に2012年4月に発足した。大学生らと協働し、福島第一原発事故で避難生活を強いられた福島県楢葉町の子どもたちを神奈川に招待し、横浜や山北町で自然体験をするプログラムなどを行ってきた。

 しかし、新型コロナウイルスの影響で昨年から活動の自粛を余儀なくされた。「コロナ禍でも地域と東北をつなぐ活動を進めたい」と考えたのが密を作らないボランティア活動。大学時代に同団体に所属し、現在は陸前高田でまちづくり事業に取り組む石渡博之さんが地元の漁師と収穫したわかめを買い取り、神奈川と福島のこども食堂約30カ所に寄付した。

 親交のある同ケアプラザ地域活動交流コーディネーターの森博昭さんから、こども食堂が盛んな地域と聞き、同ケアプラザには1袋300gのわかめ12パックを寄付。地域のこども食堂を支える4団体に均等に配られた。6月12日にはこども食堂「コドイチ」が提供されたわかめでまぜごはんを作り、約40食の弁当を子どもらに渡した。同RCは菓子を用意し、1人に3つずつ、好きなものを選んでもらった。

 同団体の遠野はるひさんは「取り組みはこども食堂の支援に限らず、東北に力を与える。震災から10年が経った今、記憶を風化させないように東北と神奈川の架け橋であり続けたい」と話し、支援の拡充を目指す。

南区版のトップニュース最新6

蒔田公園 久々に活気

みなみ桜まつり

蒔田公園 久々に活気

5年ぶり、踊りの花咲く

3月28日

防災学び 地域に伝える

蒔田中2年生

防災学び 地域に伝える

災害への備えなど発表

3月28日

森の保全団体に寄付

太田小6年生

森の保全団体に寄付

三浦での環境学習契機に

3月21日

蒔田公園 5年ぶり大舞台

みなみ桜まつり

蒔田公園 5年ぶり大舞台

23、24日 模擬店やステージ

3月21日

福祉避難所 課題浮き彫り

福祉避難所 課題浮き彫り

火防協研修で図上訓練

3月14日

子育て手続き スマホで

横浜市

子育て手続き スマホで

6月末、アプリ配信へ

3月14日

あっとほーむデスク

  • 3月28日0:00更新

  • 3月14日0:00更新

  • 3月7日0:00更新

南区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月28日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook