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南区版 公開:2021年9月23日 エリアトップへ

横浜市歯科医師会の会長を務め、地域の歯科医療を支える 吉田 直人さん 六ツ川勤務 62歳

公開:2021年9月23日

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生涯を支える歯科医に

 ○…約1700人が所属する横浜市歯科医師会は、休日夜間の急患や障がい児者、通院が難しい高齢者に訪問歯科診療を行うなど、地域の歯科医療を包括的に支える。入会してから約20年。歯科医師会の活動は自身のライフワークに。今年度、会長に就任し「若い人や女性にも積極的に入会してもらい、その感性を生かしてもらえたら。歯科医として、やりがいを感じられる活動にしていきたい」と力を込める。

 ○…福島県出身。「小学生のころ、歯科医院で治療が終わると技工室に入ってずっと作業を見ていた。興味があったのは機械の方だったのに『この子は歯医者に向いている』と先生が親に言ったのを聞いてその気になっちゃったんですね」と笑う。一人っ子で実家は不動産業を営んでいたが「後を継げとは言われなかった」と感謝。日本大学松戸歯科部卒業後は、医局に残って歯科麻酔を専攻。30歳の時、六ツ川1丁目で「ナガタ歯科」を開業した。

 ○…20年前、叔父から引き継いだライカがきっかけでカメラが趣味に。散歩に携帯し、まちの風景や何気ない日常を切りとるのが好きだという。「頑固で視野が狭くなりがち」と評する自身の性格も「レンズを通すと見方が変わる。常に広い視野を持っていたいので、私が使うのはいつも広角レンズなんですよ」と茶目っ気たっぷりに話す。

 ○…「生まれる前の妊娠期から最終期まで、その人の全てのライフステージに関われるのが歯科医の魅力。患者というより自分の親や子、孫みたいに思えてきて」と目を細める。そんな父の姿を見て育った一人娘も歯科医に。虫歯の予防から生活習慣の指導に至るまで「生涯にわたり患者の健康を支え続けるのが、真のかかりつけ医」と、熱い想いを口にした。

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