新型コロナウイルスのワクチン接種に関し、65歳以上の横浜市民のうち、約86%が2回接種を終えたことが分かった。各世代の接種が進んだことにより、現在は18区に1カ所ずつ設けられている集団接種会場を順次閉じていく計画も示された。南公会堂は12月上旬が最終日となる。しかし、年明け以降に3回目の接種が始まることが予想されるため、会場の施設からは「いつになったら利用を再開できるのか」という声も聞かれる。
13日の定例会見で、山中竹春市長が10月12日時点で2回接種を終えた65歳以上の市民の割合が85・8%だと説明した。一方、12歳〜64歳の2回接種状況は9月15日時点が38・1%で10月12日時点で62・8%と、この1カ月で伸びを見せている。高齢者を含む接種可能な12歳以上の市民の接種率は12日時点で69・3%となった。
集団接種に加え、ハンマーヘッドを使った大規模接種ほか、10月から6週間、金、土曜日に市大センター病院で深夜・早朝接種を行っている。センター病院の接種は、予約枠の9割以上が埋まっているが、16歳〜39歳が対象の関内駅そばの若者向けセンターは予約が2割にとどまる。会見で山中市長は「接種するか迷っている人へ周知が必要」と対策を語った。
南公会堂12月まで
接種が進んだため、市は11月以降に2回接種できるの集団接種会場を現在の18カ所から南公会堂など5カ所に縮小する。各会場の最終日(南公会堂は12月8日)には、2回目の接種を終えていない人のみの接種枠を設ける。個別接種会場も約450カ所に縮小する。
その中、政府が3回目のワクチン接種を国費で行う方針を示した。2回目の接種から8カ月を空けて3回目を接種することになる。13日の会見で山中市長は「会場の確保など、接種計画の策定を進めている」と語った。
年明け施設予約も
5月から接種会場になっていた南スポーツセンターは9月末で終了し、10月から一般利用が再開した。南公会堂は12月末まで会場として市が確保しているが、来年1月以降は一般利用予約を受け付けている。
南公会堂は「すでに年明け以降の予約が入っており、接種会場として使用するなら早く決めてほしい」としていた。
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