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南永田団地 つながり紡ぐ にぎわいの場 住民主導のイベント盛況
横浜市街地を一望できる南永田団地は1974年の入居開始から住民同士のつながりが強く、互いに支え合う。行政や住民団体、団地を管理するUR都市機構などを交え、まちおこしに向けた取り組みが進む。
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団地の商店街を会場に多世代交流を図るイベント「つながり祭」が10月16日に行われた。この祭りは、団地の活性化を目指す住民で組織するNPO法人「永田みなみ台ほっとサライ」が中心に運営し、2カ月に1回の頻度で開催している。
新型コロナウイルスの感染拡大以降はステージ演目と会場内での飲食を中止にし、感染症対策を講じた上で模擬店やゲームコーナーなどを設置。コロナ下でも工夫を凝らし、楽しみを創出する。
UR職員も活躍
16日のつながり祭は飲食の模擬店、住民有志のバザー、団地隣接の永田台小学校に通う児童の父親で構成する「おやじの会」がダーツなどを実施。永田地域ケアプラザによる車いす体験会ではバリアフリーへの理解促進や意識醸成を図った。
娘、孫と訪れたという70代男性は「コロナの影響でまちのイベントが中止になり寂しかった。団地で家族とともに気軽に楽しめる祭りの開催はありがたい」と話し、親子3世代で仲良く、ワッフルなどを持ち帰った。
また、UR都市機構の若手職員で組織する「ABCプロジェクト」が工作とシャボン玉遊びを企画し、会場を盛り上げた。子どもや保護者とともに紙コップでハロウィーン仕様の菓子入れと風車を作り交流した。
プロジェクトメンバーの川上晴南さんは「幼稚園の先生のブログなどを参考に2カ月かけて準備をした。皆さんの笑顔がモチベーションにつながる」と手応えを感じていた。今後も地域と連携しニーズに沿った企画に挑戦したいと意気込んだ。
食品ロス減に一役
つながり祭の中で環境保全を推進する企画も行った。地域の環境事業推進委員は市と協力し、基準を満たした未使用食品を各家庭から集め、それらを地域の福祉施設・団体などに寄贈する「フードドライブ」を実施。団地住民などから多くの寄付が集まった。
推進委員の佐藤明美さんは「横浜市の家庭から1年間で約9万3千トンの食品ロスが出て、これは一人当たり約25kgの食料を無駄にしている計算になる」と話し、周囲に食べ物のありがたさを伝えていきたいと語った。
南永田団地は今後もつながり祭をはじめ、団地に住む外国人との交流を図るイベントなどを計画。住民が協力し、さらなる活性化を目指す。
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