六ツ川のレンタルスペース「ROOM」で多世代交流が目的の企画を主宰する 大野 星来さん 六ツ川在住 29歳
傾聴で得るアイデア形に
○…家族経営のレンタルスペースを活用し、子どもから高齢者まで楽しめる企画を生み出す。10月30日には、食や運動を盛り込んだハロウィーンイベントを成功させた。「感染症対策を徹底するにせよ、開催するべきか直前まで迷ったけど、子どもの喜ぶ顔を見て『やって良かった』と思えた」と1歳児を育てる母親目線で語る。
○…六ツ川出身。高校卒業後は専門学校に進学し、理学療法士の道へ。「リハビリのサポートをする中で、人見知りな性格が少しは改善されたかな」と笑い、コミュニケーションの大切さを実感したと話す。長女の出産を機に昨年から育休中。地元で過ごす時間が増えたことで住民との会話も増えた。休日を中区などの市街地ばかりで過ごすという話をヒントに「一家団らんの場所を六ツ川に作りたい」との思いが芽生えた。家族やレンタルスペースの利用者の協力を得て、5月に初開催したイベントは盛況だった。「皆さんの『また来たい』という声が背中を押してくれて、次の企画を考えるモチベーションになった」
○…多彩な発想は周囲の声から生まれる。「ご近所さんなどの話を傾聴するとアイデアが浮かぶので、全ては皆さんの力あっての企画」と謙遜する。イベント参加者はもちろん、出展者のニーズに応えることも意識。「コロナの影響で活動を発表する機会が減ったクリエーターに活躍の場を提供したい」と話す。
○…小学生から20歳ごろまでやっていたダンスはお手の物。理学療法士の知識を活かし、子どものバランス感覚を養うダンス教室を主宰する。「大きなまちに比べると習い事の場が少ないと感じる。体の使い方を学んでスポーツを好きになってほしい」と親心を見せ、地域を盛り上げる。
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