六ツ川在住で横須賀学院高校2年の沖姫之香(おきひめのか)さんが10月24日、鹿児島県東串良(ひがしくしら)町の移住者誘致策のコンテストで1位に相当する「横綱」に選ばれた。転居が多かった経験を生かし、住民との交流に重点を置いた企画が評価されたもので、沖さんは「今後は横須賀や地元で地域と関わりたい」としている。
東串良町は九州大隅半島にある鹿児島県本土で一番小さな町。人口は約6千人で、1950年代には1万人を超えていたが、年々減っている。
滞在プラン考案
今回のコンテスト「東串良SUMOU‼チャレンジ」は同町が企画したもの。町への移住者誘致を目的に、1週間滞在するプランを首都圏の若者に考えてもらい、現地の人たちが審査を行う。
今年は小学生から高校生まで40人が応募。同校で「歴史研究同好会」に所属する沖さんは昨年に続き2度目の参加。通っている美容室に同町出身のスタッフがいるなど、身近な地域だと感じての応募となった。
今回は「〜憧れを形にしちゃう1週間〜やりたい事をやり尽くす」というタイトルでプランを立てた。親の転勤で引っ越しを繰り返してきた経験を基に、「知らない場所に住むにはまず、その地に住む人の人柄や生活を知ることから」と現地住民と思い出を一緒に作ることに重点を置いた内容にした。交流を深めるために、首都圏では経験しづらい凧づくり体験や家屋のペインティングなど、自身がやりたいと感じたことを素直にまとめた。凧揚げを行ってその様子を撮影し、写真でアピールしてもらうことや、作業を手伝ってもらう人を集めるために「わらしべ長者」を行い、最初に横浜から持参した「ありあけのハーバー」を持って交流するどの具体策を盛り込んだ。
審査では「アイデアにあふれたプラン」と高い評価を得た。結果を受けて沖さんは「コンテストを通じて『地域』というものに目が向けられた。今後は学校のある横須賀や横浜でも地域と関わってみたい」と話した。
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