前里町三丁目町内会の会長で清掃イベントなどで住民の交流を図る 大上 晴充さん 三春台在住 71歳
助け合いの絆育む
○…舵取り役になって4年目。旧住民と新住民の交流促進を目的としたイベントに力を注ぐ。11月14日に住民有志で町内のごみを拾う「さわやか運動」を実施し、12月はクリスマス会、来春は大岡川沿いの桜を鑑賞する集まりを予定する。「コロナ禍で地域のつながりが薄れる今だからこそ、住民同士の親睦を深める取り組みが必要。飲食を中止するなど、今できる形で企画を成功させたい」と意気込みを語る。
○…三春台出身。紳士服の製造販売を行う会社を経営していた父の背中を見て育った。父の支えになればと、大学卒業後は大阪の繊維メーカーに就職し、業界の仕組みを学んだ。24歳で家業の経営に回ると、兄と二人三脚で2018年まで営業を続けた。その後、「商売を支えてくれた地元の役に立てれば」との思いで町内会長を引き受けた。「頼りない会長を皆さんがサポートしてくれるから何とか務まっている」と笑い、町内会の仲間に感謝の言葉を送る。
○…昨今、全国で相次ぐ大規模災害を懸念する。「日ごろから、住民同士が『顔の見える関係』でいれば、いざという時に助け合える」とまちの行事で絆を育むことを重要視する。コロナ収束後は、近隣の町内会と連携する合同防災訓練を実現させたいという新たな夢が膨らむ。「長期的な避難生活を強いられた時、つながりの輪が困難を乗り越える力になる」と話し、共助意識の向上を促したいという。
○…健康のことを考え、週3回、駐車場管理のアルバイトで汗を流す。趣味のクラシックギターはまだ2曲しか弾けないと言うが、YouTubeで演奏動画を繰り返し見て練習に励む。「いつか町内会のイベントで披露できるレベルまで上達できたら良いな」と指を動かす。
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