市立南太田小学校(山田尋通校長、児童数423人)が創立100周年を迎えた。昨年6月に児童が、11月には関係者がそれぞれ記念式典を行い、節目の年を祝った。
同校は1921年(大正10年)3月に「尋常南太田小学校」として創立。23年(大正12年)9月の関東大震災で校舎は全焼。近隣の横浜商業高校(Y校)に仮校舎を建てて教育を再開した。その後も大岡小学校の教室を借りるなどし、29年(昭和4年)に鉄筋コンクリートの校舎が完成した。47年(昭和22年)に現在の校名に改称。50年(昭和25年)のは児童数は2414人で44クラスがあった。
71年(昭和46年)には集団羅病のために55年(昭和30年)から中止されていた給食が再開。翌年には県学校給食優良校、79年(昭和54年)には県健康優良校として表彰された。
図工教育に注力
創立60周年となった83年(昭和58年)に新校舎へ移転。90年(平成2年)に焼き窯庫が完成。同年には図画工作研究発表会を行うなど、図工教育の充実が図られた。
創立90周年となった2011年(平成23年)にプール塗装やフェンス改修工事が完了。18年(平成30年)にはエレベーターが設置されるなど、校内環境が整備されつつある。
同校を支えているのが地域の力だ。
通学路の危険な場所に立ち、子どもの安全な登校を見守る「見守ってあげ隊」や水泳学習の指導、認知症サポーター養成講座を開くボランティアなど、さまざまな形で学校、児童を支える。
男性保護者によるPTA組織「おやじの会」(花村忠秀会長)は、「子どもと一緒に学び、遊び、体験し、楽しい思い出を作ろう」というコンセプトで多くのイベントを企画。会が作られた2000年から続く「学校に泊まっちゃおう会」は、週末を使い、校内でキャンプファイヤーやゲームで楽しみ、夜は校庭に張ったテントで眠るというスケールの大きいイベント。おやじの会は、中庭や校舎屋上の薄くなった塗装を修復するなど、学校側が手が回らないところもフォローしている。
努力と熱意が誇り
山田校長は「子どもたちは、明るく、素直なのが特長」とし、「地域と学校の発展を願い、100年間、努力と熱意を傾注してきたことは、誇りであり、伝統となって現在に結び付いている」という。さらに、「101年目以降も新しいものを求めていき、地域のために何ができるかを考えていきたい」と話し、地域とともに歩む学校でありたいとした。
南区版のローカルニュース最新6件
|
|
高田市議の後援会発足3月28日 |
|
|
|