中村地区の町内会「山谷会」の会長で地域の治安維持などに取り組む 須田 俊男さん 山谷在住 70歳
「助け合いの輪」広げる
○…舵取り役になって5年目。祭りなどの大人数を集めるイベントの開催が難しい中、町内会の仲間とともに住民が生活しやすい環境づくりに努める。通学路での見守り活動や災害発生時に備えたグループの運営など、縁の下から地域を支える。「自分は先頭に立って周囲を引っ張るタイプではない。皆さんのまちを想う気持ちが交流やにぎわいをもたらしている」と謙虚に語る。
○…八幡町で育ち、中村小、平楽中を卒業した。高校卒業後は民間企業への就職を経て、横浜市役所に入庁し、地域振興の業務などに携わった。そうした中で特に印象に残ったのが東日本大震災の支援活動で訪れた仙台のまち。変わり果てた街並みが防災意識の向上につながったという。「地元の方々から感謝の言葉をいただき恐縮した。『誰かのために』という思いや責任感を強く持つようになった」
○…50歳から町内会で活動し、青少年指導員や防災部長を歴任。2018年から会長を務めている。中村冒険パークを拠点に食事とレクリエーションを交えた防犯訓練などが町内会の大きな行事だが、コロナの影響で中止が続く。住民有志で構成し、災害発生時に第一線で高齢者らの安全確認などを行う「たすけ愛隊」の活動に力を注ぎ、今できることに全力で取り組む。「日ごろから顔の見える関係を築いていれば、困った時に助け合える」ときっぱり。
○…趣味は音楽。高校3年のころにアルバイト代で購入したフォークギターをきっかけに、今はエレキギターを弾く。同世代の仲間とともにバンドを結成し、高齢者が集まる施設などでボランティア演奏会を行う。「コロナ収束後はボーカルを加えたい」と話し、町内会長の活動と両立して元気の種まきをする。
|
|
|
|
|
|
|
<PR>