“馬車道発横浜アイドル”として活動してきた「ポニカロード」が4月24日に行ったライブで8年半におよぶアイドルとしての活動を終了した。
ポニカロードは、中区太田町のライブ食堂「横浜スリーエス」を運営していたドミトリーム・エンターテインメントが店舗や周辺地域を盛り上げようと、2013年10月27日に4人組グループとしてスタートさせたもの。グループ名は「馬」(ポニー)「車」(カー)「道」(ロード)の3文字をそれぞれ英語に読み替えたもの。メンバーの名前は馬車道周辺の地名が由来になっており、横浜の「ご当地アイドル」を意識。メンバーの入れ替わりを経て、21年2月から5人体制となった。
神奈川県警の取り組みに協力し、防犯キャンペーンに参加したり、SNSを通して特殊詐欺防止を訴え、15年から県警の「防犯応援アイドル」として活動を続けた。ほかにも、横浜を拠点にするサッカーチーム「Y.S.C.C」の「横浜公認アイドル」を務めるなど、企業や団体をさまざまな形で応援してきた。
南区では19年9月に弘明寺商店街のキャッシュレスの取り組みを告知するために「1日広報大使」として活動したほか、メンバーが日枝小学校放課後キッズクラブの子どもとともにライブで踊るなど、幅広い活動を展開した。
しかし、新型コロナウイルス感染拡大以降は、毎月開いていた定期ライブが開催できなくなるなど、活動が大幅に制限された。それでも、メンバーが配信アプリを使って、ファンに日々の様子を伝える努力を重ねた。さらに、コロナ禍前にファンらのクラウドファンディングによって製作が決まっていたメンバー主演の映画「オバケだっていいさ」が21年秋に撮影され、22年1月に公開されるなど、最後までアイドルの型にとどまらない姿を見せてきた。
ラストライブは2部制で、1部は「横浜みなとみらいブロンテ」=西区=、2部は「横浜ミントホール」=同=で行われた。これまでの活動を振り返りながら、最後の歌と踊りを見せた。結成時からリーダーを務めてきた入船あんさんは「ファンの方が付いてきたくれたからこそ、新しいことに挑戦できた」と涙を見せながら、多くの人に支えられたことに感謝した。
メンバー5人のうち、入船さんと太田あかりさんは事務所に残って「ポニカロード」の名前を継承し、タレントとして横浜の企業や団体を応援する活動を続ける。尾上まなみさんも事務所に所属して得意のダンスを生かしたグループを結成する予定。住吉かのんさんと港ゆきさんは芸能活動から離れ、それぞれの道を歩む。
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