六ツ川1丁目の飲食店「プロレス道場」を経営する横井利男さん=人物風土記で紹介=は、2005年の開業から店を1人で切り盛りする。店内に入ると、目の前にリングロープが張られており、それを潜って入店という粋な演出。新旧のスター選手のポスターやサインなどのグッズで埋め尽くされ、テレビでプロレスが放映されている。
バンドマンでもある横井さんは「コロナ禍で気持ちが沈んでいるお客さんが少しでも元気になれば」という思いで、9月中旬にドラムが演奏できる座席を新たに設置。格闘技と音楽の調和を楽しめる。
好きなことをやる
プロレス道場を始める前は同じ場所でレンタルビデオ店を営んでいたが、近所に大型の同業店舗ができたことで売り上げは激減し、店のリニューアルを決めた。「どうせやるなら自分がやりたいことをやろう」と奮起し、プロレスファンが交流できる飲食店として再出発した。
学生時代からエレキギターを趣味にし、バンド活動に励んでいることもあり、「プロレス中継を見ながら楽器も演奏できれば」というアイデアも顧客の需要にマッチ。客同士の絆は強いという。
コロナ禍も前向き
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、現在は入店できる人数を24人から10人に制限している。当然、売り上げも減少したというが「苦しい時でもお店に来てくれる常連客の存在がありがたい」と感謝の言葉を述べる。同時に「プロレスに詳しくないと店に入りづらい」という課題点に気付いたとも。
「レンタルビデオ店時代を含めると、六ツ川で27年店を開いている。まちの役に立つ活動がしたい」と話し、コロナ収束後は地域の子どもが無料で飲食しながらプロレス中継を見られるイベントも検討している。
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