南太田の「常照寺」で月1回行われている「こども食堂」への寄付を募るコンサートが1月30日に神奈川区で行われる。常照寺での食堂の様子を知った戸塚区のピアノ講師が企画したもので、主催者側は「子どもたちの居場所づくりに協力したい」としている。
ピアノ講師が企画
コンサートを企画したのは、戸塚区でピアノ教室を開く石川秋子さん。子どもを指導する中で「子どもには多くの可能性がある」と実感。10年前から途上国や被災地の子どもの支援を目的としたチャリティー演奏会の企画を始めた。
今回のコンサートは2015年に設立した「Harmony AI」での活動中に、知人から常照寺のこども食堂「横浜てらこや食堂」を紹介されたことがきっかけ。現場を見て「子どもたちの居場所づくりに協力したい」と思いを強くした。
月1回80人集まる
「横浜てらこや食堂」は、16年に始まった。僧侶の伊東政浩さんが「みんなで一緒にご飯を食べる嬉しさ、喜びを分かち合えれば」と立ち上げ、大学生のボランティアらが運営を手伝う。食事の材料費は賛同者からの寄付金などで賄う。毎月第2水曜日の夕方に開かれ、毎回約80人が集まる。
今年1月の開催から名称を「横浜てらこや〜食・学・遊〜」に改め、食事だけでなく、「学び」や「遊び」の要素も重視する内容になった。初回は伊東さんが「書」について話し、実際に筆を使って「賀正」「戌年」などと書き、書が持つ表現力などについて子どもに語った。伊東さんはチャリティーコンサートについて「想いのある方々の行動が大きな力になると信じています」と話す。
コンサートは30日にかなっくホール=神奈川区=で行われる。午後1時からと6時30分からの2回。石川さんの娘ら若手演奏家がピアノ、バイオリン、チェロなどを披露する。チケットは4千円。収益の一部が「横浜てらこや」に寄付される。問い合わせはHarmony AI【電話】045・811・7293。
南区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|