「こども食堂」など、子どもの居場所づくりに取り組む団体の活動報告が2月8日、南区役所で行われ、約90人が参加した。南区と南区社会福祉協議会の主催。
前半は川崎市で不登校やひきこもりの子どもや家族を支援する活動をしているNPO法人「フリースペースたまりば」の佐藤有樹さんが講演。子どもの時、いじめから不登校になったが、児童館の職員が「最近どう?」「飯食っているか?」などと声を掛けてくれたことがきっかけに居場所ができた経験を披露。その後、児童館に出入りしていた大人が、子どもに食事を提供するようになったという26年前の経験が現在につながっていることを話し、「多様な大人との出会いの機会を作ることが大切」とした。
後半は区内でこども食堂を実践する3団体が活動を報告。六ツ川で毎週金曜日に「ごはん亭」を開いている「山芋の会」代表の伊藤富美恵さんは「子どもの話をできるだけ多く聞くようにしている。食卓を囲んで食事をする子どもの姿を見ると幸せな気分になる」と話した。
各団体の報告を聞いた佐藤さんは「南区に多くのこども食堂があることが分かって驚いた。子どもは近くにある場所にしかいかないので、集いの場を横につなげることが必要」と語った。
団体をつなぐ
南区では、社会福祉協議会が中心に居場所づくりに取り組む団体をつなぐネットワークが作られており、同協議会は「子どもを支援したいという相談先としてネットワークを充実させたい」としている。
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