南区内でギター演奏のボランティア活動を続ける 田口 徹さん 66歳
挑戦する楽しさ
○…六ツ川一丁目コミュニティハウスや別所コミュニティハウスで行われる交流食事会での演奏や大岡地区センターの自主事業でウクレレ指導を行う。唱歌や童謡をメインに、聴き手が歌いやすい曲を選曲。ギター片手に食事会や地域イベントで演奏を続けている。「弾いて、聴いて、周りの人が楽しんでくれるのが一番嬉しい」と笑顔。
○…生まれも育ちも東京。小学校の時からアメリカのミュージシャンであるエルヴィス・プレスリーの音楽にのめり込んだ。中学生でギターを始めてからはフォークソングなど、あらゆるジャンルに挑戦。「エルヴィスの曲調や歌い方、全てが格好良かった」と振り返る。
○…大学進学をきっかけに保土ケ谷に移り住む。子どもの性格を形成する責任感と全教科を教えたいという思いから、小学校教員を目指して勉強に励んだ。大学の教育実習では技術科目も実習させてほしいと依頼。音楽指導のためにピアノを猛練習した。「何でも挑戦したかった。音楽までやったことは、指導教員に驚かれながらも褒められたのを今でも覚えている」と笑う。小学校教員、校長として61歳まで現場に携わり、ギターを使った合唱や、休み時間を子どもと一緒に遊んで過ごすなど、型にはまらない教育方法を実践。学校の立て直しなども行った。「最後まで成し遂げたい責任と、自分に課した目標を達成させる挑戦の気持ちで勤務してきた」と話す。
○…教員退職後は六ツ川一丁目コミュニティハウスの館長を4年勤め、今年の3月に退職。「人と接し、相手を思いやることは演奏している今でも同じこと。ボランティアをしてあげているではなく、させてもらっているという気持ちで活動している」と話し、今後も地域に音楽の楽しさを届けていく。
|
|
|
|
|
|
|
<PR>