市立永田中学校(深澤茂校長)で生徒の学力の向上や高校入試対策などを目的にした勉強会「土曜けやき塾」が行われている。
けやき塾は2016年度から学校と地域をつなぐ「学校・地域コーディネーター」の坂本龍さん=人物風土記で紹介=らによって開始された取り組み。深澤校長やコーディネーターらが授業時間以外での学習の場をどのように設けるかについて考え、開講へ向けて1年間準備を進めてきた。
けやき塾は毎週土曜日の午前中に開催している。地域交流の場としても使われていた図書室を使用。生徒は登録をすれば自由に勉強をすることができる。苦手教科の克服や受験対策などで利用する生徒が多く、受験英語のリスニングにも対応する。
外部講師や地域のボランティアによる学習支援は他校でも行われているが、テスト前などの短期間に限られるケースや放課後に実施することで教員側の負担が大きくなってしまう課題もある。
元教員も
けやき塾では教員に負担をかけず、利用する生徒の支援を進めるため、地域住民や大学の学生課などに依頼して講師を募集。現在は退職した元教員や教員を目指している大学生がボランティアとして講師を務めており、教科書や図書室にある資料を使いながら一人ひとり丁寧に説明をしている。
講師を務める大学生1年生は「教員を目指して大学で勉強をしており、指導の仕方などを実践しながら学べる」という。
深澤校長は「けやき塾に通い始めてから成績が上がったという生徒もいる。地域の人たちのおかげで続けることができ、感謝している」と話した。
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