薬局で薬剤師として勤務し、地域向けのサロンも運営する 清見 順子さん 通町在住 53歳
つながりの場を創造
○…地域の人たちへ向けた健康や栄養に関するレクチャーや寄り合い場所として利用してほしいという思いから経営する薬局の事務所スペースを開放し、毎週水曜日にサロンを行っている。開催日には地域住民らが集まり、健康についての講座やヨガ、手芸などを楽しんでいる。「積極的に参加してくれる人が多く手応えを感じている。少人数で行うことで参加者同士も仲良くなっている」と念願だった取り組みに期待感を見せる。
○…弘明寺町出身。父は産婦人科を経営していたが8歳の時に他界し、神戸へ越した。自身は薬学の道へ進み、病院は叔父が継ぎ「地域に貢献できるように一緒にがんばろう」と言われていた。
○…神戸で薬剤師の資格を取得後、91年に産婦人科だった場所に調剤薬局を開業。その後も家庭や地域へ向けて何ができるかをずっと考えていた」と振り返る。ケアマネジャーや薬剤師などが集まる多職種研究会の集まりでサロンがあることを知る。「行政が進めている取り組みと自分がやりたいことが一致した」と話す。父の代から地元で店を構えることについて「周囲の人が自分のことをしっていて、声掛けやあいさつをしてくれ、恩恵を受けている」と笑顔。薬剤師としても誠心誠意接する。「薬剤師としてきちんと薬を出せるのは当たり前。大切なことは安心して満足してもらうこと」と力強く話す。
○…薬剤師やサロン運営など、忙しい時間の合間に趣味も楽しむ。音楽が好きでオペラや宝塚、小型船舶のディンギーなど多趣味だが、仕事の忙しさで「没頭できる時間がない」と苦笑い。「サロンの運営は特別なことをするのではなく、自分ができることで地域に返していきたい」と話し、サロンを通した社会のつながりの場を作り続ける。
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