「六ツ川手話の会」の会長を務め、ろう者のサポートを行う 龍野 一江さん 六ツ川在住
手から届ける温かな言葉
○…1994年から六ツ川手話の会に所属。週に1度、新聞記事の切り抜きなどを使い、文章を手話で表現する練習を行っている。12月2日にはNPO法人が主催する「手話で楽しむ寄席演芸」に参加。手話を使って歌を披露し、会場を盛り上げた。現在は会長として11人の会員をまとめている。「会員も減り、小さな会になってしまったけれど、これからも地域に根付いた活動をしていきたい」と笑顔で話す。
○…東京で生まれる。父の仕事の関係で子どもの頃から全国を転勤することが多かったと振り返る。六ツ川に移り住んだのは約30年前、夫の転勤によるもの。「越してきた時には緑の多さと六ツ川の水のおいしさにほれた」と目を細める。
○…手話を始めたきっかけは六つ川台小学校で行われていた手話講座に参加したことだった。「言葉は見ることができないけれど、手話は見ることができる。その面白さに興味を持った」と振り返る。講習会が打ち切りになった後も、存続を望む声が上がり、「六ツ川手話の会」が発足した。手話を習い始めてからはろう者が電車の切符を買えずにいたところを手伝ってあげることもあるという。しかし、実際の手話では動きが早く、個人の癖もあることから、慣れるまでは大変だという。「ろう者は言葉が話せない分、表情が豊かで雰囲気が優しい人が多い。だからこそ笑ってほしいという思いから頑張ることができる」と力強く話す。
○…カラオケやダンスなど多趣味。「趣味が多くて結局できない」と苦笑い。地域のろう者へのサポートも行っており「助けを出すことで少しでも外出ができ、笑顔が見られるようになれば嬉しい。拙い手話でも少しでも役立てば」と話し、ろう者へ手話と心の支援を続けていく。
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