南区内での今年の振り込め詐欺被害額が約3億円となり、金額、件数ともに過去最悪となっている。詐欺の手口が電話や封書など多様化していることから、南警察署は注意喚起するのと同時に、「すぐに警察に連絡をしてほしい」と呼び掛けている。
今年12月までに南署管内で発生した振り込め詐欺は90件で、昨年末の62件より28件増加。昨年1年間の被害総額が1億800万円であったのに対し、今年は12月13日時点で約3億円の被害が発生。件数、金額ともに過去最悪となっている。
手口は息子を名乗り、電話で「電車でかばんを置き忘れたためお金を用意してほしい」と親に伝え、現金を振り込ませたりするほか、警察官や金融機関職員を名乗り、キャッシュカードや暗証番号を盗み取る方法が多い。最近は「消費料金に関する訴訟最終告知のお知らせ」などと書かれたはがきや封書が投函され、電話をすることで現金を騙し取ろうとするなど、手口が多様化している。
「落ち着いて対応を」
続発する振り込め詐欺を受け、神奈川県警は「詐欺撲滅の2本柱」を掲げている。電話での詐欺に関わるフレーズを紹介しているほか、振り込め詐欺の犯人は声を録音されることを嫌うことから、被害を未然に防ぐため、在宅中でも留守番電話設定をし、すぐに電話に出ないようにしてほしいと呼び掛ける。
詐欺の電話やはがきは、連絡や振り込みの期限を区切り、被害者を不安にさせ、急がせる傾向にある。南署は「電話やはがきが来てもすぐに対応せず、落ち着いて警察に通報してほしい」と話す。
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