4月7日に投開票された市議選南区選挙区は、現職5人、新人1人の6人が4議席を争い、自民党の遊佐大輔氏(37)が前回に続いてトップ当選を果たした。公明党の仁田昌寿氏(62)が続き、以下、自民党の渋谷健氏(60)、共産党の荒木由美子氏(59)と4人の現職が当選。立憲民主党の現職・伊藤純一氏(46)は議席を失った。県議選は現職2人と新人1人で争われ、自民党の新堀史明氏(55)と立憲民主党の岸部都氏(60)の現職2人が当選した。
市会の定数見直しにより、総定数は86のままだが、国勢調査に基づく各区の人口に議席数を割り当てた結果、南区は前回の定数5から4に減少。現職が必ず議席を失うことから、激しい選挙戦が展開された。
地域の声 集め続け
連続トップ当選の遊佐氏は、前回から約2千票伸ばした。この4年間は地元行事などをこまめに回り、地域の声を集め続けた。「いただいた声を政策に反映することができた」と振り返り、「選挙戦でも多くの宿題をいただいた。これからの4年間も南区を歩き続けたい」と話した。
仁田氏は4位当選だった前回を3千票以上上回った。選挙戦では防災士であることをアピールしながら、防災対策を中心に訴えた。「住みよいまち、安心・安全のまちづくりを目指していく」と抱負を述べた。
渋谷氏は「これまでにない厳しい戦いだった」と前回より票を減らしての当選に気を引き締めた。
荒木氏は3位当選だった前回とほぼ同じ得票。「4年前は共産党への追い風を感じたが、今回はそこまではなかった」と自身の5期・20年の実績を訴えたことが当選につながったとした。
「実績の差」痛感
現職で唯一落選した伊藤氏は初当選の前回から約3500票を伸ばしたが届かなかった。「定数減は痛かった。当選した4人との実績の差を感じた」と話し、2期以上務めている上位4人に追い付けなかったことを悔やんだ。
初出馬だった無所属新人の原祥平氏(33)は街頭演説を行わず、ツイッターとユーチューブを使って政策を訴えたが浸透しなかった。
投票率は市全体で42・48%。南区は42・75%で無投票だった神奈川区を除く17区中10番目。前回から0・88ポイント増だった。
県議選は現職2人
県議選は4人が立候補した前回に続いて新堀氏がトップ当選。前回の約2万4千票から大きく伸ばし、陣営が目標としていた3万票を超えた。新堀氏は「地域経済の活性化、安全・安心のまちづくりを進めたい」と2期目の抱負を語った。
岸部氏も前回より7千票以上増やし、初めて2万票を超えた。「多様性、助け合いの心を広げたい」と話した。
8年ぶりに県議選に立候補した新人の後藤輝樹氏(36)は、ネットを中心に活動したが、支持が広がらなかった。
県知事選は南区でも3選を果たした黒岩祐治氏(64)が約75%を超える得票で、新人の岸牧子氏(62)を寄せ付けなかった。
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